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Libretto用ブートフロッピーの作成

以下既にLinuxの動作する機械を持っている人が、 Slackware3.4中のブートイメージとpcmcia.gzというルートイメージを用いて、 Librettoに(Microsoft社のOSを経由せずに)Linuxをインストールするためのブートフロッピーを作る手順です。

どのブートイメージを使うかは、 そのブートディスク作成後の実際のインストール作業で使うメディアに依存します。 SCSIのCD-ROMならばSCSIをサポートしたカーネルを含むもの、 ネットワーク経由ならばTCP/IPをサポートしたカーネルを含むものを使います。 ただし、 多分すべてのブートイメージ中のカーネルでTCP/IPはサポートされているでしょうが。

要はLILOが、 ブートイメージ中のカーネルとpcmcia.gzの両方を、 同時にRAMディスク中に読み込めるようにすれば良い訳です。 このためにinitrdというメカニズムを使います。

  1. 十分な容量を持つフォーマット済かつminix fs作成済のフロッピーディスク(以下FD)を用意し、 適当な所(以下/dst)にマウントする。
  2. ブートイメージの内容を適当なディレクトリ(以下/src)下に展開する。
    もしカーネルがループバックデバイスをサポートしていれば、 ブートイメージをループバックデバイスを通して/srcにマウントするのが一番速いでしょう。 ブートイメージへのパスが/path/to/bootimage.sだとして
    mount /path/to/bootimage.s /src -o loop=/dev/loop0,blocksize=1024
    などとします。
  3. /src以下の内容をディレクトリ構造とパーミッションを保存したまま、 /dst以下にコピーする。
    cp -a /src/* /dst
  4. pcmcia.gzを/dst/pcmcia.gzにコピー。
  5. /dst/devに、 マイナーデバイス番号0のRAMディスクram0を作る。
    mknod /dst/dev/ram0 b 1 0
  6. /dst/etc/lilo.confの最初の
    image = …
    という行の前に
    image = /vmlinuz
    	label = initrd
    	ramdisk = 49152
    	initrd = /pcmciax.gz
    	root = /dev/ram0
    	vga = normal
    	
    と書き加え、 この変更を実際のLILOの動作に反映させる。
    lilo -r /dst

PCMCIAスロットを備えたPCならば、 Librettoでなくとも、 このディスクをLinuxのインストールのために用いることができる筈です。 さらに最初のブートイメージとして適切なものを選べば、 デスクトップマシン用のインストールディスクにもなります。


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